東京山手線内の最長経路片道乗車券

新宿発、御茶ノ水行きの連続乗車券(連続1)です。
東京山手線内で完結する最長の経路の乗車券でもあります。

経路は新宿(山手線)田端(東北本線)秋葉原(総武本線)御茶ノ水(中央本線)神田(東北本線)東京(東海道本線)品川(山手線)代々木(中央本線)御茶ノ水です。
「東北・中央東・東北・東海・中央東」と券面印字の経由が豪快に省略されており、これだけでは経路がよく分かりません。

営業キロは42.3km、運賃は600円です。

今回は連続乗車券という乗車券を使いました。片道乗車券、往復乗車券と比べると非常にマイナーな存在ですが正式な乗車券です。
連続乗車券とは片道でも往復でも購入できないような2区間の乗車に使用します。このため必ず2枚組で発売されます。
有効期間は1枚目と2枚目のそれぞれを片道乗車券として発売した時の有効期間の合算です。今回は連続1も連続2も有効期間1日の区間でしたので、合算して2日間有効となります。
ただし営業キロが100kmを超えていない大都市近郊区間内相互発着の乗車券であるため、「下車前途無効」と印字されているとおり途中下車はできません。

この乗車券は御茶ノ水を通過した後、着駅として再度御茶ノ水に到着するいわゆる「6の字」乗車券の形態ですが、片道乗車券の経路としては問題のない経路です。
大都市近郊区間相互発着の乗車券ですので、中央線で直接御茶ノ水に向かういわば「小周り」で乗車することも可能です。

発売手順ですが、発駅[新宿]、着駅[御茶ノ水]、経由[山手線外]→[秋葉原]→[総武本線2]→[御茶ノ水]→[中央東]→[神田]→[山手線外]→[代々木]→[中央東]です。
このまま発券すると自動的に最短経路である「中央東」に置き換えられてしまうため、マルス端末側で補正禁止という操作を行なう必要があります。
補正禁止を行うと経路に「¥」が付与され、例えば[山手線外¥]となります。

なお、東京〜品川間で在来線を経由しているため、乗車券の上部に在来線経由を示す「□□□□・・・・・・・・」が印字されています。

この乗車券の逆経路ですが、御茶ノ水から御茶ノ水まで一周した時点で打ち切られそれより先に伸ばすことができません。
このため逆経路や往復乗車券は発売できません。