広島・宮島ゾーンの周遊きっぷです。
ゆき券が2010年(平成22年)4月29日から有効となるものです。



ゆき券は立川(中央本線)新宿(山手線)品川(東海道本線)神戸(山陽本線)倉敷(伯備線)伯耆大山(山陰本線)江津(三江線)三次(芸備線)塩町(福塩線)福山(山陽新幹線)広島です。
営業キロ1350.5km(運賃計算キロ1369.8km)、無割引運賃14910円、2割引(10円未満切り捨て)で11920円 8日間有効です。
広島・宮島ゾーンのゾーン券は4500円、5日間有効です。
新幹線(山陽新幹線 広島〜新岩国間)がゾーンに含まれる珍しいゾーン券です。また、中国JRバス(現・JRバス中国)の雲芸南線 広島・広島バスセンター(旧・自動車線 広島バスセンター駅)〜研創前間、広浜線 広島〜可部間(廃止済)の利用も可能でした。
かえり券は八本松(山陽本線)神戸(東海道本線)品川(山手線)新宿(中央本線)立川です。
営業キロ899.4km、無割引運賃11340円、2割引(10円未満切り捨て)で9070円 6日間有効となります。
全て合わせて25490円が発売額です。これにゆき・かえりの特急料金などが別に必要です。
周遊きっぷは国鉄時代〜民営化当初に発売されていた遊覧券、周遊券、ワイド・ミニ周遊券の後継商品として1998年から2013年まで発売されていた特別企画乗車券(※)です。
※一般的な特別企画乗車券は券面に○企または(企)が印字されますが、周遊きっぷに限り周遊券時代の表示を引き継ぎ○遊または(遊)が印字されます。
なお、広島・宮島ゾーンは全廃よりも早く2012年3月31日で発売を終了しました。
周遊きっぷは全国に当初67ヶ所ゾーンとして設定されていた周遊エリアと、発駅からゾーン内指定の出入り口駅までの往復ルート(別経路も可)の3葉からなります。ゆき券・かえり券をアプローチ券、周遊エリア内乗り降り自由のきっぷをゾーン券と称していました。
発売、利用条件はかなり複雑です。
・発売額はゾーン券の価格と普通運賃に対し2割引(学割は3割引)のアプローチ券の合計
・経路に東海道新幹線を含み、JR線営業キロが600kmを超えない場合は5%引(学割は2割引)
・アプローチ券は旅客営業規則ほか各規定にしたがって発売する
・ゆき・かえりともJR線営業キロが片道200kmを超えている必要あり
・ゾーン内を経由して出入り口駅発着となるアプローチ券は発売できない
・購入するゾーン券に含まれる駅では発売はできない
・北海道、四国、九州のゾーン券は往復のうちどちらかのみ航空機利用が可能(航空券の提示が必要)
・東海道本線経由の東京〜静岡・浜松・名古屋・京都・大阪、静岡〜名古屋、名古屋〜京都・大阪はJR高速バスの一部便の利用が可能
・高速バス利用時の追加料金は不要、ただし夜行便は別にJR夜行バス周遊利用券が必要
・高速バスの便指定はJRバス窓口で行う
・アプローチ券の発着駅は同じ駅でなければならない
・東海道新幹線と東海道本線は全区間で別の路線として扱う
・ゾーン内の新幹線は明記されている場合を除き利用できない
・アプローチ券は新幹線、特急、急行、指定席など利用時は別に料金券が必要
・ゾーン券は普通列車、急行、特急、新幹線(指定区間のみ)の普通車自由席が乗り降り自由、それ以外の設備は料金券が必要
・購入時にゆき券の有効期間内にゾーン券の有効開始日を、ゾーン券の有効期間内にかえり券の有効開始日を指定する必要あり
・全券片未使用の場合のみ1回だけ有効開始日の変更が可能
・会社線通過連絡となるアプローチ券も発売可能。ただし普通乗車券として発売できる区間に限られます。また会社線は割引となりません。
セミオーダーメイド式であるため購入側にもそれなりの知識が求められます。また変更の自由度も低く、あらかじめ完全な予定を立てて、購入後もその通り進める必要がありました。
そのような経緯から利用はごく一部の層に限られ、末期はJR各社ウェブサイト、JR時刻表にも掲載がなく、公式の情報が存在しない状態でした。
なお、三次から先は広島までの芸備線経由の乗車券を別に購入したため三次以遠のゆき券は使用していません。広島・宮島ゾーンは芸備線甲立までがエリアですが出入り口駅には指定されていないため、甲立発着ではゾーン券につながりません。
※券面の自動改札印字から八本松まで有効のゾーン券と八本松からのかえり券のおそらく選択乗車として広島〜岡山間で山陽新幹線を利用していることがわかります。広島からの上り山陽新幹線はゾーン券に含まれません(特急券の他に乗車券も必要)が、この時は結果として新幹線を利用できています。自動改札は利用可能と判定しましたが正しい取り扱いだったのかどうかは今となってはわかりません。誤りのような気もします。